礼服や喪服こそオーダースーツにするべき!メリットや注意点を解説
あってはならないことですが、親戚や勤務先、取引先などで急な不幸があった場合、礼服を着用する必要があります。恥をかかないためにも、礼服・喪服を準備しておきましょう。礼服や喪服も、オーダーメイドで仕立てることが可能です。オーダーメイドなら、自分の体型や希望に合わせて、世界に一つだけのスーツを作ってもらえます。
歳を重ねるごとに礼服が必要になる
お葬式や結婚式など、正式な式典に参列する際、必要になる礼服や喪服。ひと昔前には「予定もないうちから喪服を用意するのは縁起が悪い」と非難されていました。しかし、社会人ともなれば、礼服・喪服は所有しておく必要があります。お葬式に参列する際は、礼服の着用がマナーです。お通夜は、仕事先から急きょ駆けつけるケースもあるため、平服での参列も構わないとされています。
しかし、お葬式となれば、お通夜のようにはいきません。故人との関係性を問わず、礼服で参列しましょう。20代前半の入社したての社会人は、ブラックスーツでも許されます。しかし、30代40代になり、責任ある立場になった人は、正式な礼服を着ましょう。自分自身の価値はもちろん、招待してくれた方にも恥をかかせることになります。
そもそも礼服・喪服とは
礼服とは、冠婚葬祭や式典などで着用するブラックフォーマルスーツのことです。礼服には3つの種類があり、それぞれ格式が異なります。もっとも格式の高い礼服は、正礼装といい、モーニングコートやタキシード、燕尾服がこれに当てはまります。結婚式や披露宴で新郎新婦の父親が着用しているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
次に格式が高いのは、準礼装です。セミフォーマルとも呼ばれ、結婚式や披露宴では新郎新婦の叔父や祖父が着用しています。最後は略礼装と呼ばれ、ブラックスーツやダークスーツが一般的です。
喪服は礼服の一種で、お通夜やお葬式で着用されます。喪服にも正喪服・準喪服・略喪服の3種類があり、参列する人の立場によって使い分けられます。正喪服はモーニングコートを指しますが、最近ではあまり着用されません。準喪服と呼ばれる、ブラックスーツを着用するケースが大半を占めるようです。略喪服とは、略礼服と同様、ダークスーツを指します。光沢のある黒や濃紺、グレーなどの暗い色のスーツなら、お通夜に参列しても問題ないでしょう。
礼服や喪服をオーダーするメリットと注意点
通常のスーツと異なり、礼服は既製品とオーダー品の値段に大差がありません。なぜなら、礼服は突然かつ、絶対に必要になるものだからです。普段使いのスーツなら、セールの時を狙って購入したり、好みのスーツが見つからない場合は日を改めたりするでしょう。しかしお葬式となれば、話は別。いくらなんでも、普段着で列席するわけにはいきませんよね。急な不幸があれば、多少予算オーバーでも購入しなくてはいけません。
そのため、礼服は一般的なスーツよりも、価格設定が高くなっています。既製品の価格と大差がないため、礼服・喪服こそオーダーメイドの仕立てをおすすめします。オーダーメイドなら、使用する生地も選択可能です。礼服や喪服は、光沢のない濃い黒が求められます。濃ければ濃いほど、高級品とされ、格式の高さが表現できるでしょう。また、礼服・喪服は長時間にわたって着用するものです。着心地を重視しておくと、1日中着用していてもストレスを感じさせにくいでしょう。自分の体型にピッタリ合ったサイズで仕立てたスーツは、疲れも軽減できます。
礼服・喪服をオーダーする際に気を付けたいこと
礼服・喪服をオーダーメイドする際には、注意してほしいポイントがあります。事前に知識を入れてから、お店に相談すると安心です。オーダーメイドスーツには上限がないため、こだわりすぎると価格も比例して高価になります。礼服・喪服は、高価すぎる必要はありません。1日を通して着用するため、着用時間は長くなる傾向にあります。しかし毎日着用するものではなく、年に数回、もしくは数年に1回など、少ない頻度でしか利用しないでしょう。年齢に合わせて品質にもこだわる必要がありますが、相場を大幅に超える価格帯の礼服・喪服は不要です。
また、礼服・喪服は頻繁に買い替えるものではありません。長い期間にわたって着用するため、流行りのデザインは避けた方が無難です。流行を追っていない、ベーシックなデザインに仕立ててもらいましょう。ジャケットはシングルブレストでもダブルブレストでもかまいませんが、パンツは必ずシングルにしましょう。ダブルの裾は「繰り返す」を連想させるためです。
結婚式とは異なり、急に訪れるのがお通夜やお葬式です。連絡のあった翌日に通夜、その翌日に葬儀といったタイトなスケジュールが一般的です。そのため、礼服や喪服は、事前の準備が重要になります。オーダーメイドスーツは高額なイメージがありますが、礼服や喪服の平均価格は既製品とさほど変わりません。礼服や喪服は長時間着用し、長年にわたって使うものです。だからこそ、オーダーメイドでの仕立てがおすすめです。こだわりの一着を、時間に余裕のあるときに仕立ててもらいましょう。