オシャレは足元から!スーツに合わせるシューズのお手入れ方法
「オシャレは足元から」という言葉もあるように、人の性格や生活態度は靴によく現れます。また、いかにオシャレな服を着ていても、それに見合った靴を履いていなかったり、靴の傷みや汚れが目立ったりすると、好印象は与えにくくなってしまうものです。そこでこの記事では、スーツに合わせるシューズのお手入れ方法について紹介します。
シューズのお手入れに必要なもの
まずはスプレーとクリームを用意しましょう。汚れ落とし用・保革用・つや出し用の3種類が必要です。また汚れを落とす際は、靴磨き用の布と靴ブラシも必要となります。また、クリームにもいくつか種類があるので、順を追って紹介しましょう。
■乳化性クリーム
水・ワックス・油を混ぜて乳化させて作ったクリームです。靴に着色したり、自然なつやを出したりするのに向いています。また、塗ると革を柔らかく保てるのが特徴です。
■液状クリーム
水とワックスを混ぜて、液状乳化させたクリームです。乳化性クリームと違い、油は入っていません。素材の曲げ伸ばしに強く、ダメージを受けたシューズを補修したりつやを出したりできます。
■油性クリーム
油とワックスを混ぜたクリームで、水は含まれていません。チューブではなく、缶に入っているのが特徴です。靴の色が薄くなりやすいというデメリットもありますが、撥水性があるため雨対策に有効でしょう。また、乳化性クリームと合わせて使えば、色あせも解消できます。
お手入れの方法
シューズのお手入れには、汚れ落としから手入れ後の保管まで、4つの工程があります。基本的な流れについて解説しましょう。
■汚れ落とし
まずは汚れ落としから始めます。靴ブラシでシューズに付いた汚れを落としたら、クリーナーを塗って汚れを拭き取っていきましょう。ここでの注意点は、クリーナーを塗り過ぎないことです。クリーナーを塗り過ぎるとシミができてしまいます。全体に薄く伸ばすようにしましょう。
■つや出し
クリーナーを使い終わったら、次につや出しをします。まずはクリームをシューズ全体に付けて、ムラができないよう伸ばしていきましょう。クリームはシューズの色や素材に合った物を選んでください。その後シューポリッシュを使い、円を描くようにシューズを磨いて光沢とつやを出します。この時水を1滴垂らすと、より一層光沢とつやが出ます。
■雨が降った時の対策
お手入れの仕上げに、雨が降った時に備えて対策します。基本的には、撥水スプレーをかけるだけで問題ありません。しかし、撥水スプレーには汚れを付着させない効果もあるため、積極的に活用することをおすすめします。
■手入れ後の保管
お手入れが終わったシューズは、シューズキーパーを入れて休ませてください。シューキーパーを使うことで型崩れを防ぎ、シューズを長持ちさせることができます。シューキーパーのなかでも、湿気を取る点を考慮すると木製のものがおすすめです。シューキーパーを入れたシューズは、風通しのよい場所で保管するようにしましょう。
シューズの素材は大切
一通りシューズのお手入れ方法について紹介してきましたが、もう1つ注意すべき点があります。それは、シューズの素材です。素材によってお手入れ方法も変わるので、方法を解説していきましょう。
■人工皮革と天然皮革での違いは?
同じ革靴といっても、人工皮革と天然皮革など素材によってお手入れ方法は異なります。たとえば、人工皮革なら水拭きするだけで汚れを落とせますが、天然皮革だと傷めてしまう原因になるので水拭きすることは避けましょう。
■起毛した素材のシューズのお手入れは?
基本的には、シューズを脱いだらすぐに汚れを落とします。しつこい汚れはバックスガムでこすり取るようにしましょう。しかし、力を入れ過ぎてはいけません。汚れを落としたら逆向きにブラシをかけて、毛を寝かせておくことも重要です。
■混合素材のシューズのお手入れはどうする?
革だけでなく合成繊維や天然繊維などを組み合わせた混在型のシューズなら、専用のシューズシャンプーを使うのがおすすめです。風通しのよい日陰に置いて、乾かしましょう。
■雨で濡れた時の対策は?
撥水スプレーをかけておくことが一般的な方法ですが、雨に濡れた時はシューズを放置してはいけません。帰宅したら、すぐにシューズの表面に付いた汚れや雨を拭き取ってください。拭いた後は、丸めた新聞紙などをシューズの中に詰めて乾かすようにしましょう。この時新聞のインクがシューズに付着しないように、新聞紙をティッシュで包んでおくと理想的です。
風通しのよい日陰に置けば半日ぐらいでシューズは乾きますが、焦って乾かさないように注意しましょう。早く乾かしたいからといって、ドライヤーを使うのは避けてください。シューズのひび割れの原因になります。そして乾いたらクリーナーで汚れを取り、クリームで補修しましょう。最後に撥水スプレーをかけ、シューキーパーに入れて保管するとよさそうです。
ここまでスーツに合ったシューズのお手入れについて、3つのポイントを紹介してきました。足元からオシャレに見せるのはもちろん、素材に合わせたお手入れをすることで、シューズも長持ちさせられます。シューズを大切に扱うことで、清潔感を手に入れましょう。