失敗談から学ぶ!実際にオーダースーツで後悔したこととは?
オーダースーツを作るときは、自分に合ったものを作りたいと考える人が多いでしょう。しかし、悲しいことに初めてのスーツ作りでは、なかなか思った通りにいかないことも多いのです。この記事では、オーダースーツ作りで失敗してしまった先輩たちの体験談をもとに、オーダースーツで後悔につながりやすいポイントを紹介するため、参考にしてください。
採寸したときと体型が変わってしまった
一番ありがちなのが、「採寸したときと体型が変わってしまった」という失敗です。採寸した時にはピッタリでも、購入したら太って入らなくなっていたこともあるでしょう。もしくはダイエットに成功し、痩せたのでブカブカになってしまった……という失敗は、よく見聞きする話です。このような失敗を防ぐには、どうしたらよいのでしょうか?
自分のベストな体型でオーダーしよう
太ったり痩せたりすると、どうしてもサイズは変わってしまうものです。そしてスーツのお直しは、仕立てるより費用がかかってしまいます。対策としては、自分のベストな体型に合わせてオーダーすることです。まず、太っている方は目標体重を決め、しっかりダイエットしましょう。体型維持ができているうちに、採寸に臨んでください。自己管理をしっかりすることで、長く着られるスーツを手に入れられるでしょう。
採寸で失敗してしまった
続いて多い失敗談が、採寸時の話です。測った時はピッタリだったはずなのに、いざでき上がったジャケットを羽織ってみると、なぜか袖が短いと感じることもあります。実は、これは採寸時に着用した服に原因があるのです。オーダースーツを作る時は、以下のような服を着ていきましょう。
袖丈の短いシャツは避けよう
オーダースーツの採寸時には袖丈の短いシャツは避け、適正寸法のシャツを着ていきましょう。適正寸法というのは、普段自分がスーツを着る時と、同じ袖丈のシャツという意味です。もちろんテーラーは実際の腕の長さも測りますが、顧客が好むシャツの袖丈に合わせて仕立てようとする傾向があります。そのため、袖丈が短いシャツを着ていくと「普段からこれぐらいの丈のシャツを着る方なのだろう」と判断され、袖丈の短いジャケットが完成してしまうのです。もし自分の着ているシャツが適正寸法かどうか自信のない時は、その旨をテーラーに相談しましょう。その他、体のラインがわかりやすい、薄手のシャツを着ていくのも有効な手段です。
試着をしっかりしなかった
最後に多い失敗談が、完成時に試着をしっかりしなかったことです。自分が頼んだオーダースーツが完成した時は嬉しいものでしょう。しかし、いざ翌日に袖を通してみたら、何だか違和感がある、少しキツイ気がすると思うケースもあります。その結果、「仕上がった後に後悔した」という声があるのです。このような失敗を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか?
試着を慎重に行うことが大事
完成品を前にして気持ちが高揚してしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて試着しましょう。肩にフィットしているか?腕を曲げ伸ばしした時に突っ張る感じはしないか?膝を曲げたり、しゃがんだりした時にも窮屈感がないか?背中にシワが寄っていないか?ジャケットのボタンを留めた時、握りこぶしが入るほどの余裕があるか?など、この他にもスーツをフィッティングする際のポイントは複数あります。さっと袖を通すだけでなく、フィッティングする際のポイントもおさえながら、慎重に試着してください。
納品時によく確認しよう
いくら要望を的確な言葉で伝えたつもりでも、ミスが発生する可能性もあります。まずは店側に伝えたのと同一のサイズで作られているか、スタッフに確認してもらいましょう。ズレがあっても縫製段階での許容範囲だった場合は、採寸してもらった時のサイズに間違いがなかったのか確認してもらう必要があります。また、自分が頼んだディテール通りに仕上がっているのかも、チェックが必要となるでしょう。たとえば同じスーツであっても、ブリティッシュ・アメリカントラッド・イタリアンクラシコと、シルエットが3種類あります。どの形で頼んだのかなども、重要なチェックポイントの1つです。
失敗時には遠慮なく相談しよう
気をつけて仕立ててもらっても、仕上がりに納得できないことはよくあります。そのような時は「後から文句をつけているみたいで気まずい」などと遠慮しないで、その場できちんとスタッフに相談しましょう。また、1着目のオーダースーツはデザインなどの完璧さを求めるよりも、体にフィットしているかどうか?という点を重視した方がよいです。
ここまでオーダースーツ初心者が陥りがちな失敗として、3点の例を挙げました。最初はオーダースーツも失敗が怖くて手を出しにくいと感じるかもしれません。しかし、いざオーダースーツを作り始めてみると「もう既製品のスーツには戻れない!」と喜んでいる人が多いようです。失敗することがあっても冷静に対処して、自分の理想となる一着を仕立てられるようにオーダースーツ作りを楽しんでください。